東西南北

 12日夜から13日にかけて、サンパウロ州ピラシカーバを流れるピラシカーバ川が氾濫を起こした。同地の観光地であるポルト通りの住宅は水浸しとなり、水かさは1メートルにも及んだとか。ピラシカーバ川は、昨年8月にも川底が見えるほど干からびた光景が写真に撮られ、サンパウロ州の旱魃の象徴となっていたが、その川が今や氾濫を起こすまでになっている。カンタレイラ水系の月間降水量は、13日に35ミリの大雨を記録したことにより、14日午前9時現在で117ミリに達し、月の真ん中を前に100ミリを超えた。水位も4・7%まで上がってきている。
     ◎
 サンパウロ市内ではバスにコブラドール(料金係)がいるのがおなじみの光景だが、組合によると、昨年1年間で、3万2千人いたコブラドールのうち1万3千人が解雇されたという。現在、市内のバス会社13社がコブラドールなしでバスを運行しているという。フェルナンド・ハダジ市長は、「ビリェッテ・ウニコもあるのに、なぜ今頃、料金係が必要なんだ」として、コブラドールを廃止する方向で動いていることで知られている。長年見慣れていた存在も近いうちに消えて行くのか。
     ◎
 サンパウロ州フェラス・デ・ヴァスコンセロスで、18歳の双子の姉妹がそれぞれ、昨年の12月7日に男の子を出産した。この姉妹は帝王切開を行ったわけではなく、自然分娩での出産で、妊娠時期は2週間差があったが、出産は偶然、同じ日に重なったという。姉妹の母親は「孫は双子」と大歓迎だ。ブラジルでは昨年7月にも、サンタカタリーナ州で同様のことが起きている。