文協評議員会=約400万レの予算を計上=史料館など黒字化目標に

 ブラジル日本文化福祉協会(呉屋春美会長)は先月12日午前、サンパウロ市内の同協会ビルで『第149回定期評議員会』を開催した。委任状14人を含め54人が出席。
 冒頭、原田清評議員会長から来年度の事業方針が発表された。来年度は「消防法に基づくビルの改修」「地下でリフォームを進める文化空間プロジェクト」「移民史料館・日本館・国士舘の黒字化」「サイト新装」が主だった事業となる。
 また2千人を越える会員の内、約950人が未納という状況も伝えられ、来年度の予算にも影響するため催促していく。
 過去に寄贈されたサンパウロ州カラガタツゥーバの土地についても議題に上がり、売却が承認された。「6万レほどで問い合わせがきている。整備すればより好条件となるが、自然保護の観点から難しい」と難解な様子を見せた。
 来年度予算案としては収入約397万8千レ、支出約381万9500レと算出。9月までの収支は収入約279万8千レアル、支出約268万1千レだった。
 支出の内日本館、史料館、国士舘で計22万近い赤字に。黒字化には各方面からの助成も必要となるが、原田評議員会長は「例えば史料館は歴史を発信する文化施設のため、アイデア次第で理解を得られるはず」と狙いを語った。