東西南北

 連邦検察庁のロドリゴ・ジャノー長官が、元大統領で現在上院議員のフェルナンド・コーロル氏に対して、議員権剥奪の請求を最高裁に出したことが明らかとなった。コーロル氏は、本紙でもかねてから報じているように、ペトロブラスの子会社、BRディストリブイドーラで贈収賄計画に関わり、巨額の賄賂を受け取ったとされ、数台の高級外車を一時的に押収されていた。大統領罷免というのも世界にそう存在しないが、上議も罷免ということになれば、これは世界の政治史における不名誉となるだろう。もしそれが現実に起きれば、2006年の選挙で政界復帰に貢献したアラゴアス州の有権者も罪深いか。
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 13日から15日にかけたサンパウロ州内陸部での大雨の影響もあり、18日午前9時現在のカンタレイラ水系の水位は10・8%と、10%を超えるに至った。同水系が、水位の29・1%相当の「未開の水域」を取り戻したのが昨年の12月30日だったので、3週間ほどでここまで回復したことになる。この後、雨季の終わる4月までにどこまで回復ができるか。予報だと、今週は一転して晴れが続くとのことだったが、果たして。
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 10月のサンパウロ市市長選に出馬予定だったバンデイランテス局のニュースキャスター、ジョゼ・ルイス・ダテナ氏が18日、自身の出演するラジオ番組で出馬を断念すると正式に発言した。同氏は進歩党(PP)から出馬する予定だったが、同党の親玉的存在の元サンパウロ市市長、パウロ・マルフ氏は、フェルナンド・ハダジ市長の支持を主張し続けていた。