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かるたを奪い合う派手な手振りにはどよめきも
かるたを奪い合う派手な手振りにはどよめきも

伯国でも「ちはやふる」効果?=初のかるた講習会、盛況に

競技かるたを解説する吉田さん

競技かるたを解説する吉田さん

 国際交流基金サンパウロ日本文化センター(深沢陽所長)が16日午後、聖市の大阪なにわ会館で百人一首と競技かるたの講習会を行なった。福井出身の在米専門家・吉田ストーン睦美さんを招いた伯国初のかるた専門セミナーは、申し込みが定員の50人に達するほど盛況だった。
 吉田さんは逐次通訳を交え、百人一首の成り立ちや競技かるたのルールを説明。原型は障子の色紙飾りで、書道の手本、基礎教育用の参考書として後に用いられるようになった。現在日本では、競技かるたのA級選手(4段以上)が約400人存在するという。
 実演の後は複数のグループに別れ、無作為に散らばったかるたを奪い合う散らし取り、レクリエーションとして絵札(読み札)だけで行なう坊主めくりを体験した。
 基金のサイトを見て訪れた非日系のマルセロ・ゴメスさん(27)は、「日本文化が好きで日本語も少し習ったことがある。かるたは全く初めてだがとてもおもしろかった」。
 また大前エリオさん(59、二世)は「ルールを聞くだけでは難しかったが、やっている内にコツをつかんで余計に関心がわいた」と、初めてのかるた体験に笑顔を見せた。日本ではかるたを題材にした漫画「ちはやふる」によってブームとなっており、若い親日伯人らの姿も多く見られた。
 吉田さんは競技かるたの6段保持者で、02年から世界各国で百人一首を広めている。「外国でかるた講習会を初開催すると、人が集らないこともある。ブラジルは親日家も多くたくさんの来場があり感激」と反響を喜び、「若い伯人の愛好家もいて驚き。しかも日本から一番遠い国なのに、これほどレベルが高いなんて」と語った。
 競技かるたは高度な瞬発力、記憶力、精神力が必要とされることから、「究極の頭脳スポーツともいわれる。他国にはないユニークな競技で、私自身は世界一おもしろいものだと思っている。何も知らないのはもったいない!」と呼びかけ、さらなる普及を願った。

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