終戦後70年=サンパウロ 中山孝平

 最近世想をにぎわしている戦後70年の日中韓の問題を思う。今の日本が経済的に豊かになったからこそ、この問題は再燃した感がする。
 中韓の政治家は過去の日本との戦争のことを選挙運動の糧にしないと生き残れないといわれているが、日本政府はどうしてこの件を中韓の政府に付き返しきれないのだろうか。
 韓国の慰安婦問題がアメリカの国会で議論された様子も、日本政府は何一つ抗議行動出来ないのはどうしたことか。アメリカが今後この件を云々するんだったら、広島や長崎への原爆投下賠償を突きつけたら良いと思う。
 次に日本の国防の問題。何も騒ぐことはない。と言うのは、近隣諸国はミサイルや原爆を所有しているのに、日本は黙って見ている様子。これでは日本国は本当に弱虫になったんだろうか。いっそのこと武器は何一つ所持していないから、いつでも攻撃してくれと宣言したらいい。
 日本国よ、もっと強くなれ。国を本当に守る気があれば、国家予算の5%くらいは国防費に当てていいと思う。国防のための軍備なら、私は大賛成である。
 日本では1年の間に3万余人もの自殺者がいるというが、どうしてそんなに死に急ぐのだろうか。
 もう一つ、沖縄の普天間基地移設の問題を見聞しているが、この件は本当に何とも言えない。日本内地の人は辺野古への移設を言うが、そういう人は沖縄に一ケ月程滞在してアメリカ軍の行動を見てはどうだろう。そうすると沖縄県民の基地への苦痛が解ると思う。沖縄のアメリカ軍の基地は必要悪なのだろうか。
 話題を変えて、近年、日本企業は中韓に大分進出しているが、後々は元も子も失うのではないだろうか。中韓をあまり信用すると良くない気がする。中国はいかなる事も相手が悪いと対応するので、用心に越したことはない。
 最後に小生は昭和16年生まれで、沖縄には17才まで過ごし、沖縄の在アメリカ軍の行動は痛い程わかっているつもりである。