商工会議所=「日系社会と新たな関係を」=新年会に200人

 ブラジル日本商工会議所(村田俊典会頭)の新年会が15日正午から、サンパウロ市のブルーツリーホテル・モルンビーで開かれ、約200人が参加した。
 五輪をイメージした五色の花が活けられたテーブルには、小池信シェフによる特別おせち料理が並んだ。ブラジル筝曲宮城道雄の会(長瀬令子会長)による琴演奏で幕開け。挨拶に立った村田会頭は、「ブラジルの政治経済危機は今年も続き、ビジネス環境も厳しくなる。商議所の活動が会員にとって有益になるよう努力していきたい」と抱負を述べた。
 昨年の活動実績の中でも、11月に行われた日伯医療セミナーの実現には「大きな感動と学びがあった」と語り、「メディカル分科会が地道に進めてきた『ブラジル医療を良くしたい』という努力が、日伯両政府を動かした」とその働きを称賛した。
 昨年12月に提示されていた委員会の統廃合と新設については、3月の総会を機に実施され、同時に新体制で運営が行なわれるとの見通しを示した。
 挨拶の締めくくりに、「最後に今年から新しく追加したいビジョンとして、ブラジル日系社会への貢献のために、我々会議所とその会員が新しく出来ることはないか模索したい」と、従来の寄付を中心としたコロニアへの協力以外に「新しい貢献の姿を考えていきたい」と述べ、「本日出席されている呉屋春美文協会長とも前向きな協議を進めます」と語った。
 挨拶の後には、関口ひとみ首席領事並びに後藤隆元会頭、貞方賢彦元会頭、村田会頭による鏡開きが行われ、関口首席領事が乾杯の音頭をとった。離着任挨拶、3分間スピーチが行なわれ、青年会議所のショウジ・ノムラ会頭は、2月1日の新会頭就任式への参加呼びかけた。