日本語勉強のキーワード=「競争」&「ブーム」

 「かるたは日本語学習にも有効です!」。先日の講習会に来伯した専門家がそうアピールした。「百人一首は、ひらがなさえ読めれば誰でもできるから」というのが理由らしい。
 とは言っても和歌は古文。内容を理解するのは難しい。一見敷居が高そうだが、セミナーを取材して少し納得した。字面で文字を覚え、音で語感を養うことができる。さらに競技性を持つので負けず嫌いな子どもにはぴったりかも。
 漫画『ちはやふる』の影響で日本では目下ブームという。今秋には二部作の実写版映画も公開されるらしい。「日本でも流行っている」との誘い文句を加えれば、日語を勉強するブラジル人にもウケそうだ。
 かるた学習術の要点は二つ。「遊ぶように競わせる」と「ブームであること」では。これらを満たすのであれば、かるたでなくても良い教材が転がっていそう? (祐)