東西南北

 ここ連日、伯字紙はジカウイルスの話題を一面に大見出しで報道し続けている。日本はじめ、世界中でも報道され始めたことで、この流れが加速しているようだ。感染に関するニュースも連日のように飛び込んできている状態で、サンパウロ市保健局が発表した最新データによると、16年1月にジカの疑いがかけられた人は、昨年全体の18人を上回る21人いたという。そのうちの6人は疑いが晴れたものの、5人は感染が確認(昨年は1年通じて3人)された。感染者の1人は妊婦で、その女性の胎児は小頭症であることも確認されたという。カーニバルで人の動きが激しくなれば、他州からジカが持ち込まれる可能性も強く、注意が必要だ。
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 3日17時ごろ、サンパウロ市コンゴーニャス空港付近のワシントン・ルイス大通りでバス2台の追突事故が起きた。これにより12人が負傷し、近くの病院へ運ばれた。派遣された消防車11台が約1時間半、事故現場での対応に追われたほか、バスレーンが一時通行止めとなったため、渋滞も発生した。サンパウロ市はこれから本格的にカーニバルに突入するだけに、空港近くでの交通トラブルには気をつけていただきたい。
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 3日、ペルーで行われたリベルタドーレス杯のグループ・リーグ進出をかけた1戦で、サンパウロFCはウニベルシダ・セーザル・ヴァジェーホ相手に0―1の劣勢だったが、アルゼンチンから加入したばかりのジョナサン・カレリの同点ゴールでなんとか引き分け。これで10日の次戦はだいぶ楽になった。次戦はモルンビではなく、パカエンブーで開催される。