東西南北

 ルーラ前大統領が10日、インターネットでビデオ・メッセージを送った。3分半ほどのビデオは労働者党(PT)の創立36周年を祝うためのもので、ルーラ氏は「PTは現在、困難の中にある」が「ブラジル史上最も偉大な政党」とした上で、「我々も過ちを犯すし、過ちを犯した者はその代償を払わなければならない」と語った。なお、最近話題になっている、グアルジャーの住宅やアチバイアの別荘に関する疑惑については一切触れなかった。2年後に予想される大統領選への再出馬に向け、最近のスキャンダルで傷ついたイメージの払拭を狙いたかったのかもしれないが、代償は本当に払われるか。
     ◎
 リオでも抜群の人気を誇る老舗エスコーラながら、長きにわたり優勝から遠ざかっていたマンゲイラが、14年ぶりに優勝を飾った。名門復活には、カルナバレスコ(総合演出)を務めたレアンドロ・ヴィレイラの手腕が大きかったと言われるが、彼はまだ31歳。今回が同カーニバルのスペシャルグループ・パレード初参加の若者だった。壁にぶち当たった名門がスランプ脱出に必要だったのは、伝統にとらわれすぎない新鮮なアイディアだったということか。
     ◎
 10日に行われたリベルタドーレス杯予選第2戦で、サンパウロFCはセーザル・ヴァジェーホ(ペルー)に1―0で勝利して、2試合合計で2―1とし、見事、グループ・リーグ進出を確定させた。これで今年のリベルタドーレスは、サンパウロ、コリンチャンス、パルメイラスが揃うという、サンパウロ市民にとって嬉しい大会に。3チームとも頑張ってほしい。