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 17日に掲載した「日本へのデカセギが増加傾向を見せ始めた」という記事を、インターネットのヤフーニュースサイトにも掲載したところ、悲観的なコメントがずらり並んだ。「治安が悪化するから来なくていい」「定住してほしくない」という意見だ。当地では日系団体の式典取材時、地元ブラジル人市長が挨拶で「日本移民の多大な貢献に敬意を表する」と賛辞する声をよく聞く。3・11の後、被災者受け入れ歓迎表明する州まであった。そんな親日国ブラジルのことを、もう少し日本の日本人が知っても良いのでは。
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 『楽書倶楽部』第31号が2月15日に刊行された。「良介のこと」(小野寺郁子さん)では、渡伯前に実家で丁稚奉公をしていた良介との心温まる逸話。日系二世らしい心境を詠んだ《桜イッペーどちらもきれい比較なし 日本ブラジル仲良く咲こう》(石井かず枝)をラストとする桜のエッセー。「トラウマは消えず」(末定いく子)では、強盗団に襲われて警察署で調書を作っている最中、署長から「暴行を振るったりしなかったか?」と聞かれ、「良い人のようだった」と答えると、「自分は17年署にいるが、強盗を『良い人』といったのは貴女が初めてだ。奴等は貴女を襲う前にモルンビー区で親子二人を殺した殺害犯だ」と聞き、足元が震えた話も。今回も132ページで、読み応え十分。