東西南北

 サンパウロ市保健局が23日、16年2月2日まで(最初の4週間)のデング、チクングニア、ジカの各熱に対する罹患状況についての統計データを発表した。デング熱感染が疑われる人は5877人で昨年同期の2406人の倍以上、感染確認は827人で昨年同期の710人を16・5%上回り、24日からは野営診療所設営も始まった。チクングニア熱は、域内感染2人を含む9人の罹患が確認されている。ジカ熱は47人の罹患が疑われ、4人が正式にジカ熱感染が確認された。さらに小頭症を疑われた赤ちゃんは32人いたが、正式に同症と診断されたのは6人だった。いずれも昨年より圧倒的に多い数で進行しており、戦々恐々とした日々が続きそうだ。
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 今週も曇り空が続き、いつ雨が降ってもおかしくないサンパウロ市だが、東部アリカンドゥーヴァの市立ネイル・ゴメス・マルチン校(幼稚園)は、近隣の川の氾濫後に隣接する公園の地盤が沈下、学校の塀も壊れて、授業を行えなくなった。サンパウロ市は文書で、市のインフラ局が23日に同校の被害状況を調べたと発表したが、結果が出る時期や授業再開予定日は明らかにされていない。市の迅速な対応を願いたいところだ。
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 昨年のサッカー全国選手権の得点王で8年ぶりのセレソン復帰も果たした35歳のベテラン、リカルド・オリヴェイラに中国リーグのオファーが届いた。その額が破格なため、彼自身も移籍に前向きで、サントスと交渉中だという。昨年の国内有望選手が根こそぎ狙われている印象だが、選手の中国移籍を快く思っていないセレソンのドゥンガ監督の胸中は。