エドアルドが帰ってくる!=デビュー、NHK出演後の凱旋=6日、日伯歌と踊りの祭典

デビューCD「母きずな」

デビューCD「母きずな」

 ブラジル日本アマチュア歌謡連盟(NAK、北川好美会長)が『日伯交流・歌と踊りの祭典』を文協ビル大講堂(Rua Sao Joaquim, 381, Liberdade)で開催する。3月6日午前10時からで、入場無料だが保存可能食品1キロを持参すること。

 日伯の歌謡と舞踊を心ゆくまで堪能できる祭典。日本からは里見流家元の里美香華さんらが来伯。歌手の新内枝幸太夫さんの唄とともに舞いを披露する。
 ブラジル側も日本舞踊の花柳流、京藤間流、池芝流、藤間流らが出演。歌謡の部ではコロニア歌手が「夜明のブルース」「竹山物語」「ソーラン祭り節」など20曲以上を熱唱する。演奏はNAKバンド、司会は藤瀬圭子さん。
 また昨年10月に日本デビューし、NHK歌謡コンサートをはじめテレビやラジオ出演を重ねている非日系の演歌歌手・エドアルドさんも帰国、凱旋出演する。
 デビュー曲の「母きずな/夢慕情」をはじめ、演歌にのめり込むきっかけとなった「浪花節だよ人生は」「岸壁の母」「まつり」など9曲を歌う予定。
 北川会長によると、エドアルドさんは実直で健やかな性格だという。彼に歌を指導した北川朗久さんは、「そんなことでは日本では務まらないぞ!」と何度も叱咤激励。そのたびに彼は「はい」と素直に答えて奮起したという。エドアルドさんは自分のことを、「心は日本人」と表現するそうだ。彼の歌は日本のカラオケランキングでも人気上昇中。
 その後、新内さんが三味線奏者の篠崎芳子さんを伴い、新曲の「今夜はマンボ」などを歌う。フィナーレは東日本大震災の復興支援曲「花は咲く」で締めくくり。
 北川会長と呉屋幸子さんが来社し、「日伯の歌と踊りが一度に楽しめる祭典です。今日本で奮闘中のエドアルド、彼の評判の声を生で聴けるチャンスです。ぜひ足を運んでみて」と呼びかけた。
 なおエドアルドさんはモジ・ダス・クルーゼス市のテアトロ・バスケス(Rua Dr. Correa, 515 – Centro)でも、3月7日午後7時からコンサートを行なう予定。
 問い合わせは北川会長(11・97530・9683)、藤瀬圭子プロダクション(同・3148・1482)まで。

 

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 エドアルドさんは非日系初の男性演歌歌手で、澄んだ歌声が人気を呼びデビュー曲「母きずな」が、Youtubeでなんと13万回以上再生されている。生みの母マリアさんが子供を育てる環境になかったため、生後すぐに友人のナツエさん(日系二世)に預けられた。日系家庭で育ち、幼少時に演歌の魅力を知る。「母きずな」には、子供時代から歌手を目指してきた彼を、苦労をいとわず支えてきた育ての母ナツエさんとの日々が、情緒あふれる詩と曲で表現されている。リオ五輪の年だからこそ、もっと日本で注目を浴び、ぜひ紅白歌合戦に出場してほしいもの。