生長の家=原点の教えで未来に光を=550人が立教87周年祝賀

 生長の家ブラジル伝道本部(寺前継雄理事長)は6日、伝道本部で立教87周年記念・総裁法燈継承記念式典を行い、550人の信徒が集った。
 寺前理事長は「天地万物に感謝し、神の子である自分に無限の能力があると信じて希望を持って生活すれば、人生は好転する」と創始者・谷口雅春氏からのブラジル移民へ最初の教えを引用し、「今日は谷口先生に感謝する日」と挨拶した。
 体験発表では上田ラファエラみどりさん(三世)が、「思春期に父親を受け入れられない時期があったが、講師の方の助言によって感謝できるようになった。それから真理を学びたいと心から思い、そのみ教えによって肩の力が抜け気持ちが軽くなった」と語った。
 また来賓の山下譲二文協副会長が「移民の厳しい環境下でも日本の心を大事にし、人として歩むべき道を説き続けた生長の家の教えは影響が非常に大きかった。この教えにより豊かな人間性を持った人達が、今後もブラジルの発展を担ってくれると思う」と語り、大田慶子連邦下議も「生長の家の教えは私と家族に光と人としての成長をもたらしてくれた」と感謝を述べ、「平和、信仰、正義、健康、幸福、愛は赦しなしでは存在しない」と力強く語ると、会場から大きな拍手が沸き起こった。
 また1日には日本でも同様の式典が行なわれた。谷口総裁はメッセージ映像の中で、「立教87周年はまだ草創期である」と述べ「立教当時の教えに立ち返り、これから先の運動を照らす光を見出す」とし、「自分に与えられた力を他の利益のために発揮し自然と共に明るく生き甲斐を持って活動していく時期だ」と語った。
 最後に宮裏準治ラ米教化総長が、「自然と調和し尊重して配慮した生き方が重要だ」と述べ、環境ISOを取得している団体として更なる自然環境問題への取り組みにも意欲を見せた。
 その後はケーキカットが行われ、全員が元気に手拍子に合わせて使命行進曲を歌って式典を締めくくった。
 サンパウロ州ジアデマ市在住の山本美恵子ロザーナさん(55)は、この式典は2回目の参加。母方の祖父や父が信徒で、5年前に自分も講師になった。「これからは講師として若い人たちにもっと伝えたい」と意欲を見せていた。
 同州サンカエターノ市から来たというフラビオ・ゲーハさん(40)は、この式典に家族で毎年参加しているという。「皆さんといつも教えを勉強できるのが嬉しい。良い方向に考えれば良い結果が生まれる」と、今年も参加できたことを喜んでいた。

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 生長の家は環境問題の取り組みを行っており、宗教法人で初めて環境ISOを取得している。ブラジル伝道本部も2010年に取得し、今回は再認定を受け、立教記念式典の中で外部機関であるRINAブラジル社長より再認定証が授与された。「自然との調和」の教えが広まり、道路にゴミなくなる日が早く来てほしいもの。