今日のお言葉=CHEIRO DE VAZAMENTO 漏洩のにおい

言葉の主はエウジェニオ・アラゴン新法務大臣(Foto: Gil Ferreira/Agencia CNJ, 09/06/2015)

言葉の主はエウジェニオ・アラゴン新法務大臣(Foto: Gil Ferreira/Agencia CNJ, 09/06/2015)

 べつに普通の言葉ですが、これが話題になっています。というのも、新しく就任した法務大臣が先週末、自分の管轄下にある警察の動きに対してこう言ったからです。
 「何をどう捜査するかなどは警察の判断だが、警察が情報の一部などを外部に漏らし、それを政治的に利用させるなどはダメだ。警察は法務大臣の指揮、管轄のもとにある。だから、〃漏洩のにおい〃があったら、その部署をまるごとを入れ替える。漏洩の証拠の有無を問わず、その行為者は処分される」です。
 まるでガス漏れの修理人が配管を取り替えるときの言い草のような感じの発言ですね。でもこれが大事なのです。ラヴァ・ジャット作戦の担当者を丸ごと入れ替えるゾ―との脅しにも聞こえるからです。
 ペトロブラス汚職捜査の内容が、そのままテレビやマスコミなどで流されていることへの、政府の怒りを示す言葉でしょう。当然、大臣の後ろに〃エライ人〃が控えていると考えた方がいいでしょう。
 これに対し、連邦警察幹部は早速会合を持ち、以下のような声明を出しました。「法務大臣の発言に反発する。不正捜査などについて警察は独自性を保って実行する。警察職員の人事、予算などを通じてその業務に干渉することは絶対受け入れられない」です。
 不正摘発も中々骨が折れますが、ここが正念場。〃漏洩〃でなく〃汚職のニオイ〃を一掃してもらうべく、がんばってほしいものです。