東西南北

 25日はキリストの受難日、27日はパスコアで3連休だったブラジル。その期間中、サンパウロ州サンターナ・デ・パルナイーバでは毎年恒例のキリストの磔劇が行われ、大勢の人が集まって盛況だった。ただ、今年ほど「受難」という言葉が似合うブラジルはないかもしれない。24日には、カトリックサンパウロ市司教区のオジロ大司教がミサの最中に暴漢に襲われた。さらに、今年のパスコア商戦の売り上げは2007年以来の最低水準となり、「復活祭」と呼ぶには程遠いものだった。だが、もっとも受難なのはやはりジウマ政権だろう。罷免阻止の頼みの綱だったPMDBがもう連立離脱寸前。予断を許さない状況だ。
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 26日、サンパウロ州サンジョゼ・ド・リオ・プレットで、大学生のマリア・ルイーザ・ペレス・パラソロさん(18)がホーン(ブジーナ)用のガスを吸い、死亡した。マリアさんはコンドミニアムでフェスタの最中、ガソリン・スタンドのコンビニで酒類と一緒にホーンを買い、数回鳴らしたところ、気分が悪くなり、気絶した。救急隊が手当てを施したが、病院に運ぶ前になくなった。サンパウロ州内陸部では2月にも、ホーン用のガスを吸った男性がなくなっている。
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 27日に行われたサッカーのサンパウロ州選手権で、パルメイラスは格下のアグアサンタに1―4で大敗する屈辱を味わった。パルメイラスの監督は、クルゼイロで2年連続全国選手権制覇したマルセロ・オリヴェイラ氏から、13年にアトレチコ・ミネイロを南米一に導いたクカ氏に代わったばかりだが、就任後4連敗。人事が裏目に出ているか。