施設改築に6万ドル=草の根協力で憩の園へ

(左から)中前総領事、吉安会長、相田第一副会長、本田泉専任理事

(左から)中前総領事、吉安会長、相田第一副会長、本田泉専任理事

 日本による草の根無償資金協力に関し、救済会による老人ホーム「憩の園」(吉安園子会長)に対する贈与契約署名式が先月15日、在聖総領事館にて行われた。
 同園の高齢者が使用している施設は1980年代のままで、雨漏りや破損など老朽化が進んでいたため、改築を行う必要があった。
 今回の協力は、施設の改築に5万8298米ドルを限度に行なうもの。入居者の生活がより快適になることが期待される。
 中前隆博総領事は支援に喜びを示し、吉安会長は「時宜を得た協力に感謝。これからも一人ではなくチームワークで多面的に高齢者を支えていきたい」と述べた。
 相田祐弘副会長も、「衛生局、消防法に合わせた施設の改修が必要だったが、通常運営で手一杯だった。今回の供与を受け大変ほっとしている」と謝辞を述べた。
 同園は53年に設立され、現在は約80人の高齢者の生活支援を行なっている。