東西南北

 ジウマ大統領罷免阻止に苦しい展開の労働者党(PT)に、追い討ちをかけるように内部分裂の危機が浮上している。11日付フォーリャ紙によると、ルーラ政権で法相を務めた、前南大河州知事のタルソ・ジェンロ氏を筆頭に、PTに失望した党員たちが今年10月の市長選後に新党結成を目指すというのだ。新党への参加が噂されているのは、元下院議長のアルリンド・キナリア氏とマルコ・マイア氏、名物議員セウソ・ボルソナロ氏の女性差別発言をめぐって大喧嘩となって有名になった、元人権局長官のマリア・ド・ロザリオ氏らの名が。新党参加希望者は同党下議57人中、26人に上るとも。この層が寝返ればジウマ氏もいいよピンチだが。
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 11日午前8時30分頃、サンパウロ市の5月23日大通りで倒木が起こり、セントロ方面が3時間ほど通行止めになった。現場は南部ヴィラ・マリアーナ区のツトイア高架橋付近で、この倒木の影響で3人が負傷した。これで不通となったセントロ方面は、ジョゼ・アントニオ・コエーリョ通りとエステラ通りを代替させて対処したが、通行再開後の12時現在も2・5キロに及ぶ渋滞が残っていた。ここ最近、倒木の原因になりやすい雨は降っていなかったのだが。
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 サッカーのサンパウロ州選手権のグループ・リーグ最終戦が10日に終わり、8強が出揃った。準々決勝初戦はコリンチャンス、サンパウロ、パルメイラス、サントスの4強に、レッドブル・ブラジル、アウダックスSP、サンベルナルド、サンベントが立ち向かう。試合は今週末だが、大統領罷免の抗議活動が心配だ。