熊本で震度7=県人会が臨時理事会召集=「みんな、とても心配」

 「熊本県庁と連絡を取っているところ。詳しい状況が分かり次第、臨時理事会を開く」――熊本県益城町で14日午後9時26分頃、震度7の地震が発生したことに関し、ブラジル熊本県文化交流協会の田呂丸哲次会長は、取材の電話に息せき切ってそう語り、「とても心配している」と繰り返した。
 同会長のもとには、朝から心配のあまり連絡してくる同県人会員が絶えず、冒頭のように臨時理事会を開いて何らかの対応をとる心構えだ。
 熊本出身でブラジル在住34年のジャーナリスト・日下野良武さんは、「テレビのNHKニュースで地震を知り、すぐ県内に住む姉に電話した。幸い誰もケガは無いが、余震が続いており、家具が倒れる危険があるため近所の人とともに外に出ていた」とホッとした表情を浮かべた。
 24歳まで熊本に住んでいた日下野さんは、「知る限りでは、これほど大きな地震は初めて」と話し、「熊本からは大変多く移民が来ており、みんな心配している。被害が少ないことを祈っている」と沈痛な面持ちで語った。