議員交流に大泉訪問も=日本政府、伯議員らを招待

議員間交流などで親交を深めた日系議員ら(提供写真)

議員間交流などで親交を深めた日系議員ら(提供写真)

 下院議員の西森ルイス(PR)、ウィリアン・ウー(PV)両氏、羽藤ジョルジサンパウロ市議(PMDB)など政治経済界のメンバー約30人が先月、日本政府の招待を受け訪日した。18~29日の帰国まで日本各地を巡った。
 東京・浅草寺、広島の原爆ドーム、新幹線に試乗し九州も訪れた。22日には、昨年来伯された秋篠宮ご夫妻とも面会。約40分にも及ぶ懇談の機会を持った。日本政府要人との交流では、ペトロブラス関連の汚職問題や大統領罷免について話題が及んだという。
 8日、父・ジョージサンパウロ州議とともに報告に来社した羽藤市議は、「経済危機に陥るブラジルだが、課題を乗り越え発展を遂げるはず。『国を信用してほしい、企業も関心を持ってほしい』と伝えた」という。
 「広島では被爆者から体験談を直接伺うことができた。群馬県大泉では日系コミュニティーとも、限られた時間ながら交流できた」と、自身の初訪日を振り返った。
 またウー氏は「過去2度に渡るジウマ大統領の訪日中止は議員にとっても残念な出来事だった。今回の訪日交流で日伯の摩擦が軽減されることを願う」、西森氏は「日本との友好親密化に繋がったと確信している。日本政府の招待訪日は初めての事業であり、後進の日系議員のため継続を願う」と期待した。