東西南北

 サンパウロ州では先週から強い冷え込みが続いており、20日夜から23日の朝方まで降った強い雨は、サンパウロ州の主要水系を潤した。カンタレイラ水系ではこの間に53ミリもの雨が降ったことで5月の降水量が86・4ミリとなり、月間平均(78・2ミリ)を超えた。同水系の4月の降水量は4・4ミリしかなく、ジェラウド・アウキミンサンパウロ州知事が3月までの雨の状況から「水危機は回避された」と発言した矢先の乾燥ぶりに心配の声も上がっていたが、水位も65・9%(未開の水域を除くと36・6%)と3月末の水準を保っている。この雨で、アウト・チエテ水系は40%、グアラピラン水系も80%に、水位が回復した。
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 サンパウロ州保健局は、A型インフルエンザのH1N1型、H3N2型、B型インフルエンザのブリスベンに対するワクチン注射の対象期間を今月31日まで延期した。全国の予防キャンペーンは20日で終わっていた。今回、注射を受けることのできるのは、糖尿病などの慢性病を抱える人や45日以内に出産をした人、妊婦、6カ月から5歳未満の子供、高齢者だ。インフルエンザは今年、全国的に猛威を奮い、サンパウロ州では5月9日までに238人が死亡している。
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 22日のサッカーの全国選手権第2節、サンパウロFCは本拠地モルンビでの対インテルナシオナル戦を1―2で落とした。サンパウロは先週、リベルタドーレス杯での準決勝進出を決めたばかりだが、勝ったり負けたりの状況はまだ続いている。今節はコリンチャンスもパルメイラスも敗れており、サンパウロ市のファンには物足らなかったか。