東西南北

 先週末から厳しい寒波に覆われているサンパウロ市。今も外を歩けば、真冬のようにパーカーやセーターなどの「アガザーリョ」を着て歩く人が珍しくないが、寒さは徐々に和らぎつつあり、14日の最低気温は、前日13日のサンパウロ市平均で3・5度から7度まで上がった。13日に0度を記録した南部のカペラ・ド・ソコーロでも、14日の最低気温は3度だった。予報では、今日からは最低気温が10度台に回復、当面はここ数日のような寒さはなさそうだが、週明けからはまた雨模様になるとの情報も入っている。通常の3倍の降水量となった月ゆえ、そろそろ温暖な晴れ間がのぞく天気を期待したいのだが。
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 サンパウロ水道公社(Sabesp)が料金の不払いを理由に、大サンパウロ市圏サントアンドレのカルロス・グラナ市長らを逮捕するよう、サンパウロ州地裁に訴えている。Sabespによると、サントアンドレ市は1997年から、通常の水道料金の3割ほどしか支払いを行っていない。同市はその頃から、水道料金が高すぎるとして周辺の市と共に訴えを起こしていたが、13年に敗訴した。同市の負債は32億レに上り、毎年の定額返済が命じられたが、規定の方法が守られず、結審後も問題がくすぶっていた。
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 15日、USP、Unesp、Unicampという、サンパウロ州を代表する州立大学の学生や教員、職員が合同で、サンパウロ市西部ブタンタンのUSP校舎からサンパウロ州庁舎までデモ行進を行った。これら3大学は、授業に必要なインフラや学生寮の充実、予算の確保などを求めている。彼らのストは、既に1カ月半に及んでいる。