東西南北
窃盗の多さは毎度のサンパウロ市だが、サンパウロ州政府が発表した最新のデータによると、1月から4月にかけて、サンパウロ市では実に22万5626の携帯電話が窃盗の被害にあったという。3分間に1台の割合で盗まれているというから、かなり驚異的な数字だ。しかも、前年同期比でも25%の伸びだという。最も被害に遭いやすいのはサンパウロ市一番の繁華街のパウリスタ大通りで3024台。実に1日25台ほどのペースで盗まれており、その近隣のアウグスタ通りとコンソラソン通りがそれに続いている。盗難で目立つパターンとしては、犯人が自転車やバイクで近づき、通行人の横を通り過ぎるときに盗むものだという。気をつけたいものだ。
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2日に起こったサンパウロ市南部ヴィラ・アンドラーデでの10歳の自動車強盗イタロ君の殺害事件が話題としてくすぶり続けているが、19日夜、軍警がイタロ君の殺害された場面を再現する現場検証が行われた。イタロ君を軍警が殺害したことに関しては、「イタロ君が銃で反応したのでやむなく」とする軍警と「軍警のアリバイ工作」とする説に分かれているが、前者の説で行ったこの検証時、近隣住民から軍警に対し「ヒーロー」との声も。さて真実はいかに。
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18~19日のサッカーのサンパウロ州選手権、好調パルメイラスはサンタクルスを3―1で勝利。インテルナシオナルと勝ち点で並んでいるが、得失点差の差で首位に立っている。また、チッチ監督を失った後遺症も気になるコリンチャンスは、ボタフォゴを3―1で下し4位に浮上。新監督クリストヴォン・ボルジェス監督の手腕に期待だ。