外国人に拒否反応を示す日本人

 先日インターネットのヤフーニュースに、二つの本紙記事を投稿したら、日本の読者からの反応は実に対照的だった。片方は、ブラジルから熊本地震の被災者へ義援金を送った件。他方が、特定ビザを四世にも発給してほしいとのコラムだ。
 前者には感謝の言葉とともに、日伯の友好を願う内容が目立った。ところが後者には、「四世になればほぼ外国人であり、犯罪を増やさないために特定ビザを認めるべきではない」というものが大半を占めた。
 しかし、熊本への義援金を寄付した人には、その「外国人」がたくさんいた。単に「外国人だからダメ」と否定的な意見を書き込んだ人はこのことをどう思うだろうか。
 近年日本では、外人への拒否反応が著しい。そんな偏見を解くためにも、ますます日伯交流を深めていきたいところだ。(将)