東西南北

 エドゥアルド・クーニャ下院議長は26日、ミシェル・テメル大統領代行に会いに官邸を訪れた。クーニャ氏は自身の議員罷免を避けるべく辞任することも検討し始めているが、そのためにも自身の後継人事に関する話し合いをしたかったと見られている。後任が具体的に誰になるのかは、明らかにされていない。クーニャ議長といえば、これまでどんなに自身についての疑惑の証拠などが暴露されようが、それらを否定し、議長辞任を頑なに否定し続けてきたが、さすがにそれも難しくなってきたか。自身に近い議員が下院の憲政委員会に訴えを起こしているものの、形勢逆転は容易ではなさそうだ。
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 全国財・サービス・観光商業連盟(CNC)が発表した最新データによると、ブラジル全体で食料品や飲料を販売する店1万4300店舗では、今年の1月から4月に2万9700人の雇用削減があったという。この間の売り上げは、2003年以来最悪という3・2%の下落を記録している。最近のニュースでは、「不景気も底を打った」といった話が一部で聞かれるが、こうした現実を見るとやはりまだ闇の中。こうした状況から解き放たれるのはいつのことやら。
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 27日、昨日付本紙でも報じた、サンパウロ市の警備隊によって射殺された11歳のヴァウジッキくんの葬儀が、サンパウロ市東部にあるヴィラ・フォルモーザの墓地で行われた。集まった人たちはヴァウジッキくんが大好きだったファンキの歌を口ずさみながら、その別れを惜しんだ。ここでも、「正義はどこに」との叫び声が聞かれたという。