日本祭り=入場券購入に長蛇の列!=「素晴らしい会場」と賞賛の声=「3日間連続で通う!」

 いよいよ昨日開幕となった『第19回日本祭』。正午には入場券購入にならぶ来客が長蛇の列をなし、入場開始になると、待ったとばかりに足早に会場に足を踏み入れた。
 入口の大鳥居を抜けると、すぐ左手には東京オリンピック・パラリンピック委員会の「足湯」コーナーが、来場者にほっと安らぎを与える。それに加え、毎年人気の高い農水省の日本食実演や、茶の湯、生け花など日本の伝統を感じさせる優美な空間が広がりを見せている。
 初日は平日とあって会場に余裕があったが、人気の「郷土食ブース」にはさっそく多くの日系人が集まっていた。森本源治さん(大阪、86)は、「立派な会場で驚いた。せっかく来たからには、故郷の味を楽しみたいが、どれも美味しそうで悩ましい」と妻の敏子さん(二世、70)と微笑んだ。
 週末の本番に向け、各県人会も気合は十分だ。三重県人会ブースで手伝いをする杓田美代子さんは、「今年は若い人も協力してくれて頑張っています。作り手不在で昨年中止した手こねずしも、今年は婦人会の手で復活させました。沢山の人に味わって欲しい」と期待に胸を躍らせる。
 毎年欠かさず来ているという永井昭子さん(熊本、66)は、「3日間連続で通う」と嬉しそうに言い、「郷土食がやはり一番楽しみです。それにしても、会場が見違えるほど立派になっていて驚いた。渋滞もなしにスムーズに来られました」と賞賛。大幅改修によって生まれ変わった会場に対する感嘆の声が、来場者からは相次いだ。
 同祭は8日から三日間で、主要舞台では「ミス・ニッケイコンテスト」や「コスプレサミット」など数々の人気企画が行われるほか、「スポーツコーナー」でのメダリストによる柔道披露や、トヨタ自動車を筆頭にした企業ブースなど老若男女が楽しめる展示企画が目白押しだ。
 会場はサンパウロ市サンパウロ・エキスポセンター(Rod. dos Imigrantes, Km 1,5 )で、ジャバクアラ駅から無料送迎バスがある。開場時間は土曜日が朝10時から午後9時まで、日曜が朝10時から午後6時まで。70歳以上は入場無料。