15年目の全伯ツアー開催中=中平さん、9月まで各地行脚

中平さんと松尾マルシアさん

中平さんと松尾マルシアさん

 全伯ツアー15年目を迎える歌手の中平マリコさん(58、大阪)が、コロニア各地での公演のために今年も来伯している。5月14日のサンパウロ州ヴィニェードでの『第7回日本祭り』での公演を皮切りに、9月末までぎっしりと予定がつまっているという。
 先日、サンパウロ市で開催された『第19回日本祭り』はもちろん、北はパライバ州ジョアン・ペソア、南は南大河州ポルト・アレグレ、さらには隣国パラグアイも訪問予定。各日系移住地や福祉団体などへ、日本の歌を届けている。
 知人の紹介により当地での活動を開始。毎年のようにツアーを行ない、昨年は外交120周年記念曲「イペ音頭」を制作した。今年はさらに、健康体操10周年記念曲の作詞作曲にあたるなど充実の日々を過ごす。
 通年よりも長いツアーが組まれているが、「日系移民の魂に心を打たれ、来伯のたびに元気をもらう。福祉団体とも互いに支え合い感謝しあえる関係ができて、心の温かさを感じている。支えてくれている皆さんに感謝したい」と感慨深げだ。
 日本でも被災地を巡ったり、日伯友好の架け橋として、祖国を思う日系人の心を伝える活動に取り組んでいるという。15年目を迎え、「2018年には移民110周年の節目を迎えます。いつの日かこの歌を通じて、在日ブラジル人子孫とブラジル先祖が一同に心を通わせられる日が来ることを願って、私は歌でイペの花を開かせたい」と、飛びっきりの笑顔で今後の目標を語った。