競泳、二枚看板そろってリオ入り=萩野と瀬戸、決戦ムード

 【リオデジャネイロ共同】リオデジャネイロ五輪の競泳男子400メートル個人メドレーで金メダルを争う萩野公介(東洋大)と瀬戸大也(JSS毛呂山)が7月29日、そろってリオデジャネイロ入りした。別々に強化してきた二枚看板は約2カ月ぶりの合流。いよいよ8月6日(日本時間7日)の決戦に向けたムードが高まってきた。
 5月下旬に日本を離れて欧州で実戦と合宿を重ねてきた萩野は、リオの国際空港に降り立つと笑顔で到着口に姿を見せた。高校3年生で銅メダリストとなったロンドン五輪から4年。「五輪独特の雰囲気を味わいながらレースまで準備したい」と2度目の余裕も感じさせる。30日から本番会場で最後の仕上げに入る。
 米国を中心に練習してきた瀬戸は25、26日に一度リオ入りした後、直前合宿地のサンパウロに戻り、再びリオに乗り込んできた。ロンドン五輪を逃した男にとって、待ち焦がれた大舞台。本番会場に入ると、ぐるりと観客席を見渡し、知り合いの海外選手を見つけては握手、談笑。1時間半ほど軽めに泳ぎ「プールの印象はいい」とうなずいた。
 ともにほどよく高揚した雰囲気で、表情には自信が漂う。萩野は「大也と競ることになると思うし、そのために準備してきた」と宣戦布告し、瀬戸は「公介も順調だと思うが、自分は自分。2人で楽しみたい」とレースを待ちわびた。