東西南北

 リオ五輪が開幕するというのに、ラヴァ・ジャット作戦は開幕数日前も動き、上院ではジウマ大統領の罷免審議が進行中。国民の間では、世界中が夢中になっているポケモンGOの国内サービスが3日からはじまったことで、きわめて多くの人たちがそちらに夢中になりはじめている。そのような感じで、国民がなかなか五輪に夢中になれない状況は続いたままだ。だが、何が起ころうがサッカーが第一だった新聞のスポーツ面も、先週辺りからは五輪中心の特集が連日組まれ、テレビのニュースも五輪絡みが増えるなど、徐々にではあるが雰囲気は高まりつつある。これから2週間、国民はどれだけ盛り上がれるか。
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 すでに競技の一部がはじまっているリオ五輪。3日は期待のサッカー女子がグループ・リーグの初戦で中国と対戦し、3―0で危なげない勝利を飾った。会場となったリオのエンジェニョン・スタジアムは、開会式前の平日の試合ということもあり、客の入り自体は多くはなかったが、それでも余裕の勝利に観衆は盛り上がっていた。女子代表の次戦は6日で、同じエンジェニョンでスウェーデン代表と戦う。
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 リオ五輪観戦のために国外からやってきた観光客の間では、早めにブラジルに着いて、開会式前までをサンパウロ市で観光するパターンが多いという。人口が多く、都市のサンパウロ市にはあまり行楽的なものはないが、それでも観光客は美術館やイビラプエラ公園に足を運び、夜になるとレストランでブラジル製ビールをうまそうに飲んでいるとか。観光客を狙う強盗などに注意しつつ、楽しんでいただきたい。