響ファミリー今年も大好評=笑いあり感動ありの2時間半

響座長(左)とオス・インクリーヴェイスのネチーニョさん

響座長(左)とオス・インクリーヴェイスのネチーニョさん

 大衆演劇団「響ファミリー」(響彬斗座長)と若手日本舞踊団「優美」&太鼓集団「喜楽」、訪日経験を持つブラジル人有名バンド「オス・インクリーヴェイス」の慈善ショー「平和は可能だ」が6、7日に公演された。
 サンタクルス病院、日伯青年会議所、ブラジル青年会議所が共催する「平和は可能だ」キャンペーンの一環。2時間半で29曲目を披露。2公演で約900人の観客が集った。
 7日午前11時からの最終公演では大志万学院の生徒3人が日ポ両語で平和を訴えた。舞台奥のスクリーンに梵鐘が映るとともに鐘の音が鳴り、会場全体で広島、長崎の原爆被害者への黙祷をした。
 幕開けでは優美の「ひばりの佐渡情話」が観客を惹きこんだ。次の響ファミリーによる「佐渡の恋唄」「島田のブンブン」「やくざ若衆」と徐々に盛り上がり、次に出てきた優美の「桜の花の散る如く」「桜音頭」で会場から大きな拍手が起きた。
 一人の演者がおかめとひょっとこの面を回転しながら付け替える「麦畑」では面が変わるたびに会場から拍手が起きた。
 オス・インクリーヴェイスは「サヨナラ」「アイラブトーキョー」、などなつかしの曲を披露し、会場から歓声が上がった。また、技術力の高い演奏やアップテンポの曲で身体を揺らしリズムを取って楽しむ観客も観られた。
 フィナーレには響ファミリーとオス・インクリーヴェイス、優実&喜楽の共演で、新曲「平和は可能だ」が披露された。
 来場していた西村秀一さん(62、鳥取)、妻のチカさん(63、二世)は、響ファミリーの公園に必ず駆けつけているという。「今年も土日両方の公演を堪能した。何回見ても飽きない。目線、足の使い方まで見物。ブラジルでこんなクオリティの公演は見られない。大体どんな公演も一回で充分だが、響ファミリーは別!」と目を輝かせて語った。