大分のリオ五輪応援団を歓待=柔道 梅木選手親族ら11人が来伯

 【イタグァイー発】リオ五輪に出場する柔道女子78キロ級の梅木真美選手(21、大分)を応援するため、故郷の九重町から親族や坂本和昭町長ら、11人の応援団が現地に駆けつけた。13日深夜の帰国便を前に、リオ州リオ市郊外のイタグァイーで歓迎会が行なわれた。
 発案は梅木選手の遠戚に当たる永松通一さん(75、大分)。同じく九重町生まれで、コチア青年として移住し、大分県人会長などを務めた。リオ在住の親戚を伝い、市内から約70キロ離れたイタグァイーにある知人のシッチオ(別荘農場)で昼食会を催した。
 シュラスコを始め、ココナッツやフルッタ・デ・コンデなどの特産果実を提供。坂本町長は「熱烈な歓迎には言葉もない」と感謝を示し、「移住者や子弟とも交流でき、苦労した話を直接聞けたので貴重な経験になった」と滞在を振り返った。
 企画した永松さんは、「市内観光にリオの街も案内したが、ブラジルは大自然も魅力の一つ。郊外の農場へ招くことができそれを感じてもらえた」と話し、県人会を通じたさらなる交流を願った。
 なお梅木選手は11日に本番を迎えるも、初戦で敗退してしまった。代表に選出された後、ひざを負傷したことが主な敗因とされる。会場で声援を送った姉の梅木由有さん(24)は、「本人は力を出し切れず悔しい思いをしたと思う。東京大会を目指してほしい」と雪辱へエールを送った。