36年ぶり熊本・阿蘇山噴火=ブラジル県人会も不安の色

 ブラジル時間7日昼に噴火した熊本県の阿蘇山。36年ぶりという爆発的噴火に、当地の県人会関係者からも心配の声が上がった。
 不安に思った役員数人が週明けの10日午前、申し合わせたように自然と会館に集った。会として対応は検討中だが、熊本県文化交流協会の田呂丸哲次会長は、「個人的には近くに親戚もいる。心配している」と表情を曇らせた。
 母県との窓口を担当する赤木数成書記は「県庁との連絡はまだ」としたが、「来年4月の訪日団を募集し始めたところだった」と肩を落とす。熊本地震から1年が経過し、予定される慰霊祭への参加や、復興を直接応援しようという前向きな話題が出た矢先だった。
 震災以外に、九州には日本の今夏多くの台風も襲来した。相次ぐ天災に「どう同情したら良いのか…」と、ブラジルの熊本県移住者も頭を悩ませている。