ブラジル テメル大統領=公式訪日を現地紙も報道=インフラ投資呼びかけ

 テメル大統領は今月18日から3日間、日本を公式訪問することが決定したとブラジル大手のエスタード・デ・サンパウロ紙は13日付けで報じた。ブラジル大統領の日本への公式訪問としては、05年のルーラ元大統領以来、11年振りとなる。
 訪日前には、インドのゴア州で開催される新興5カ国(BRICS)首脳会談に15、16両日出席。BRICS開発銀行と外貨準備基金が最重要議題とされる。17日はインドのナレンドラ・モディ大統領と首脳会談を行ない、投資促進に関する協定締結を視野に入れる。
 日本では天皇陛下に謁見、安倍首相との会談を予定。首脳会談は9月のG20杭州サミットに続く2回目で、日本の投資家にインフラ分野での投資を広く訴えるほか、国連安保理改革での協力が確認される見通しだ。
 ちなみに、昨年のブラジルとBRICS諸国との貿易総額を見ると、同国からの輸出が430億ドルで、そのうち中国が356億ドル。ブラジルへの輸入は379億ドルだった。日本との輸出入総額は97億ドルとなっている。