青年隊が節目、記念旅行へ=アヴァレーで60周年大会

(左から)長田さん、鈴木さん、小山さん

(左から)長田さん、鈴木さん、小山さん

 新天地を求めてブラジルの辺境に開拓を挑んだ南米産業開発青年隊が、今年で渡伯60周年を迎えた。サンパウロ州アヴァレーでの記念大会が来週末に控えている。
 1956年にパラナ州ウムアラマに第1期生が入植し、訓練所を建設。そこが活動拠点となり、326人の隊員が自給自足の生活を送りながら、生活習慣や技術を身につけ、農業や建築、通信、測量などの分野で活躍した。
 記念大会は29、30の両日、アヴァレーにあるホテルで開催する。式典時間を短縮し、交流や親睦の時間に多くを割く。会員同士がゆっくりと語らえるよう、郊外で開催することになった。
 同地は会員が多く在住するサンパウロ市と北パラナの中間地点にあり、40人近くの元隊員とその家族ら計138人が参加する予定だ。
 元隊員らは「会員の平均寿命も80近くになり、今では住んでいる場所もばらばら。今回が最後になるかも知れないが、仲間と一緒に過ごす時間を楽しみにしている」と期待を語った。