東西南北

 先週、巨額の収賄疑惑などで逮捕されて話題を呼んだリオデジャネイロ州前知事のセルジオ・カブラル容疑者が、知事時代にいかに豪勢な暮らしをしていたかが世間の話題をさらっている。リオデジャネイロ市に本店がある、ブラジル屈指の高級宝飾店「Hスターン」の従業員が供述したところによると、カブラル氏は宝石や貴金属類を家まで持って来させ、本人や夫人が最高10万レアルまでの品を選んだという。支払は現金で、同じく逮捕された同氏の鞄持ち、カルロス・ミランダ容疑者が直接店まで持って行ったという。エスタード紙はこれを「ダイヤのデリバリー」と名付け、写真には夫人と共にワイングラスを傾けるカブラル氏の姿が。市井からはあまりにかけ離れている。
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 サンパウロ市セントロのリベルダーデのガルヴォン・ブエノ通りに、19日から歩行者専用の緑のレーンが設置されはじめた。同レーンは今月中に完成する見込みで、完成すると全長118メートル、幅3・5メートルの歩行者専用道となる。これはサンパウロ市が、日曜の9時から19時はおよそ6万4千人の人出があり、4千台の車も通行する同通りの緩和を狙ったもの。来年1月2日からは週末や祝日の9時から19時の車が通行止めになる。観光客には嬉しい話だ。
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 23日、サッカーのブラジル杯決勝のグレミオ対アトレチコ・ミネイロの第1試合がベロ・オリゾンテで行われ、敵地にも関わらずグレミオが3―1で快勝した。これでグレミオは30日の本拠地での第2試合で俄然有利になる。この時期は、来年のリベルタドーレス杯進出をめぐる動きもかなり気になってくる。