ブラジル本門佛立宗=住職3人が交通事故で他界=大型トラック後ろから衝突=「もっと活動することで供養に」

 ブラジル本門佛立宗(コレイア教伯教区長)の地方寺院の住職3人が5日、交通事故のため亡くなった。サンタカタリーナ州フロリアノポリスにある、3年前に落成した新道場へ向かう途中、国道101号線56・5キロ付近で、大型トラックに後方から衝突され、ほぼ即死だったという。

 亡くなったのは、テヘイラ伯基(40)=パラナ州ロンドリーナ本法寺=、モラエス教竜(35)=プレジデンテ・プルデンテ日扇寺=、オリベイラ教正(44)=パラナ州マリンガ本妙寺=の3人。毎年開催される代表者会議に参加するために、車で向かっていた最中の悲劇だった。
 いずれも非日系だが仏道に精進し、支部を代表する住職になっていただけに、各地で動揺が広がっている。
 コレイア教伯教区長は、「3人とも日本への留学経験があり、15年以上仏道に励み、主要な支部で活動しているまさに中堅幹部だった…」と信じがたいといった様子で声を落とした。
 次世代を担う中堅幹部を失った痛手は大きい。だが、「近年はお陰様で多くの若者が、得道している。積極的に若い人材を登用し、今まで以上の活動ができるよう覚悟を決めなければ」と静かに語り、「それが亡くなった3人への一番の供養になるはずだ」と思いを語った。
 各寺では既に葬儀が行われているが、本部と全伯各地の支部で、11日に初七日、1月22日に49日が同時に行われる。また、49日までは、毎週日曜日に各寺院で法要が執り行われるという。