東西南北

 クリスマスが近づき、街の風景でもそれらしい雰囲気のものが現れ始めているが、それでも今年は不景気のため、例年に比べると、電飾などの経費に関しても「支出カット」などの世知辛い話を耳にする。だが、華麗なクリスマス装飾で有名な大サンパウロ市圏サンタナ・デ・パルナイバでは、例年どおり、まばゆいクリスマスを迎えている。特に同市中央部の11月14日広場では、樹木に細かく電球をほどこすなどの工夫が凝らされ、公園全体が色とりどりに光っている。ここまできれいなクリスマス装飾は、めったにお目にかかれるものではない。州の名物化を願いたいところだ。
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 16日、サンパウロ州ナザレ・パウリスタの貯水場の近くで、13歳の女子学生イアラ・ファビアン・ピニェイロ・ダ・シウヴァさんの遺体が見つかった。遺体にはナイフによる刺し傷が背中に18、首に9の計27カ所見つかっている。イアラさんは15日に同州ピラカイアの自宅を出たきり、行方不明となっていた。発見現場の近くにあった車からは殺害に使ったと思しきナイフが見つかり、車の所有者と見られる人物の家からは血のついたタオルが見つかっているという。
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 先週末から、予報では毎日のように「20ミリを超える雨が降る」と言われつつ、通り雨だったり、貯水池の上に降らなかったりで、貯水率が足踏み状態だったカンタレイラ水系も、この5日間でようやく10ミリ程度増え、21日に月間降水量100ミリを超えた。予報では依然として、強い雨が降る可能性があると指摘し続けているが、はたして。