砂子さんが史料館に寄贈=東洋街描いた水彩画2枚

作品を挟んで左が森口さん、右が砂古さん

作品を挟んで左が森口さん、右が砂古さん

 砂古友久さん(すなご・ともひさ、87、佐賀県)が14日午後、東洋街を描いた水彩画2点(70センチ×50センチ)をサンパウロ移民史料館に寄贈した。
 両方とも2006年制作。創立50周年を祝うバナーが街頭に飾られた文協前のサンジョアキン街を描いたものに加え、もう一枚はシダーデ・リンパ法が施行される前の大型看板が賑やかな頃のガルボン街を描写した作品。「日本語の看板がたくさんあって、懐かしい光景でしょ」と笑う。
 戦後移民が開始される以前、1952年9月29日に戦後初の外交官、君塚慎大使の通訳として、東京外語大ポ語学科卒業直後に渡伯した。「子供時代から水彩画が好きでね。2006年からアクリル画を始めたから、水彩画の最後の頃のもの」と説明する。
 森口イグナシオ史料館運営委員長は「いつかリベルダーデをテーマにした絵画展をやりたいと思っていたので、このような寄贈は本当にありがたい」と喜んだ。
 砂古さんの代表的な作品90点は本人のサイト(rakugakisaopaulo.finito.fc2.com/galleria_sunago.htm)で鑑賞できる。