ホリエモン=新恋人はリベルダーデ出身の日系人?=「女より女らしい美少年」=コロニアの反応は複雑

堀江貴文氏(Kevin Krejci, via Wikimedia Commons)

堀江貴文氏(Kevin Krejci, via Wikimedia Commons)

 「女より女らしい美少年」として、リベルダーデ出身の在日日系人が日本で脚光を浴びている。その名は大島薫さん(27)。著名人や芸能人のゴシップを暴露することで有名な『週刊文春』(12月8日号)に、実業家、著作家、タレント等として幅広く活躍するホリエモンこと、堀江貴文氏(44、福岡)と手を繋いでいるデート写真が掲載され、〃新恋人〃と報じられたためだ。

大島薫さん(フェイスブックより)

大島薫さん(フェイスブックより)

 大島薫さんは、2歳のときに、両親の出稼ぎに伴い大阪へ移住。5歳のときに一時ブラジルへ帰国するも、ほとんど日本で育った。声や仕草からは女性にしか見えないが、実はれっきとした男性。性自覚も男性で、女性が恋愛対象という。
 だが15歳のときに女装に目覚め、ゲイビデオに出演。紆余曲折を経て、男ながらも「AV女優」として活躍した変り種だ。女性ホルモンなどの投与を受けていない純粋な男性としては史上初といい、現在はタレント、文筆家として活躍している。
 フェイスブックで取材を試みたものの、23日午後5時時点で返信はなかった。だが、書き起こしメディアサイト『ログミー』によれば、「子供の教育に力を入れる一般的な日系人家庭」で、「男は男らしく」という両親のもとで育ったと開陳している。
 今回の報道を受けて、早川量通さん(73、北海道)=ソロカバ在住=は「あのホリエモンが…意外だ」と戸惑った様子。「金儲けは悪くないと公言し、新時代を予感させた人物だった」と高い関心を寄せ、親族から同氏の著書を取り寄せていたほどという。
 同氏は、プロ野球球団やニッポン放送の買収を計画したことで一躍有名となり、05年に衆院選に出馬し落選。06年には、証券法取引違反で逮捕され、13年に仮釈放。その後は、アプリ開発会社や宇宙開発事業など幅広く活躍している。
 早川さんは「今では何の違和感もないが、昔は男女間の恋愛でも外人と付き合うことが憚られる時代もあった」と前置きした上で、「うーん、でも同姓愛には」と首をひねり、「なんせ時代の最先端を行く人だからなあ…」と言葉を濁した。
 サンパウロ市在住の戦後移民女性(73)は、大島さんが男性であること告げると「えぇ!」と驚いた様子でおもわず写真を二度見した。でも、「今は本当に自由な時代になった。長いブラジル生活のなかで、だいぶこういうことには慣れました」と笑みを浮かべた。「人は人。自分は自分。それがその人の幸せだったらいいんじゃないかしら」と肯定的な見方を示した。