モニカ作者から激励の寄付=滋賀のブラジル人児童に著書届く

本を手に喜びを浮かべる生徒たち

本を手に喜びを浮かべる生徒たち

 国民的人気漫画『モニカ』の作者であるマウリシオ・ジ・ソウザさん(81)から先月、ブラジル人児童が多く通う滋賀県湖南市立日枝(ひえ)中学校に、クリスマスプレゼントとして270冊の著書が届けられた。
 同校で日本語教室担当の青木義道教諭(38)の親身な指導が全国紙に取り上げられ、それを知ったマウリシオさんが心を動かされたのがきっかけだったという。
 ブラジル人を含む外国出身生徒24人にブラジルの高名な作家からプレゼントが届いたと伝えられると、生徒の一人が「もしかしてマウリシオじゃない?」と声が上がり、その場は大いに盛り上がったという。
 その後、マウリシオさんからの温かなメッセージ動画がながされると生徒たちは食い入るように見つめ、一人一冊ずつプレゼントが贈られた。また、同校の全校生徒にそれを伝え、大切な宝物として保存するためにディスプレイも設置された。
 添えられた指人形と残りのプレゼントは、外国籍の多い県内の小中学校、幼稚園、保育園などにも寄贈されたといい、日本で頑張る在日ブラジル人の子供たちやその保護者や教員を大いに励ます素敵な贈り物となったようだ。