東西南北

 ジェラウド・アウキミン・サンパウロ州知事は23日、サンパウロ市中心部(セントロ)にあり、7年前に施設が取り壊されたバスターミナル跡地を総合文化街とする計画を発表し、大衆住宅1200世帯を含むコンドミニアム建設着手を宣言した。同文化街はジュリオ・プレステス広場の周囲に作られ、住宅の他にも、商店街や保育園、「トム・ジョビン音楽学校」サンパウロ市校を設立するという。このあたりは麻薬汚染地帯〃クラコランジア〃として悪名高い地域だけに、実現すればかなり大規模な市の改革につながりそうだ。サンパウロ市市政記念日を前にした州政府からのプレゼントといえるが、建設が大きく遅れないことを願いたい。
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 ジョアン・ドリア・サンパウロ市市長は23日、サンパウロ州地裁から差し止め暫定命令が出された、マルジナル・チエテ、同ピニェイロスの制限速度緩和禁止措置に対し、控訴した。両マルジナルのスピード制限の変更は同市長が就任後、いの一番に手をつけたものだったが、自転車愛好家らの団体からの訴訟を受けた地裁から、差し止め命令が出されてしまった。同市長は、地下鉄とバスの乗り継ぎ料金の値上げも地裁により却下され、出鼻をくじかれているが、この問題は果たして?
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 今日25日はサンパウロ市の市政463周年の記念日。休日の今日は市内での催しも少なくないので、出かけてみたいところだが、最近の天候状態だと、やはり雨が気にかかる。予報は案の定、思わしくなく、今週もまた、週末に向けて不安定になり、かなりの雨が降る見込みだとか。或る意味でサンパウロ市らしい夏ではあるが、今月はそれが特にきつく、土砂崩れなども心配だ。