BSGI=サンパウロ市に小中高一貫校を新設=「国を良くする人材育てる」=池田大作会長から祝辞

新校舎落成を祝う式典参加者ら

新校舎落成を祝う式典参加者ら

 ブラジル創価学会インターナショナル(BSGI、高坂ジュリオ理事長)とブラジル創価教育財団(IESB、知名ジュリオ正理事長)は19日、サンパウロ市サウーデ区に新設した「ブラジル創価学園」(Colegio Soka do Brasil)の落成記念式典を同校にて行った。

 BSGIは1960年に創設され、全伯に約25万人の信者を持つ。新設校舎は構想から15年かけて完成した。床面積1250平米、地下2階、地上4階建て。ブラジル創価学園はもともと、サンパウロ市アクリマソン区に小中一貫校として存在したが、新校舎完成に伴い、移転。あわせて新に高等教育部門も開設し、小中高一貫で教育を受けられるようになった。

サンパウロ市サウーデ区に新設されたブラジル創価学園

サンパウロ市サウーデ区に新設されたブラジル創価学園

 式典にはBSGI関係者を中心に約400人が参加し、多くの教育関係者らとアルナルド・ファリス・デサ連邦議員、松尾治文協副会長らが慶祝に訪れた。生徒によるコーラスや記念プレートの除幕、功労者表彰も行われ、日本の創価学会本部から池田大作会長の祝辞が届き、披露された。
 式典後、高坂理事長は「長年の夢が実現して、メンバーの喜びを感じています」と感無量の様子で述べ、同学園の学園長も兼任する知名理事長は「国を良くする人を育てることが我々の使命。将来はインターナショナルスクールとして、南米中から生徒を集めたい」と今後の展望を語り、運営への注力を誓った。

 

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 「教育に宗教が入りこむことはありません」。ブラジル創価学園の新校舎落成式で知名ジュリオ正理事長に教育方針について尋ねると、そんな答えが返ってきて意外に感じた。なんとなく、朝晩には法華経を唱えさせたり、創価学会の教義について授業があるものだと思っていたからだ。実際、生徒の半数は他の宗教を信仰しており、校舎内を見ても創価学会的な物は、入り口広場に飾られた「希望、英知、良識」の書画と、図書室の池田大作氏の写真、給水機正面の壁に書かれた教えの言葉くらいしかなかった。日本では他宗教の信者を帰依させる「折伏」の印象が強い創価学会だけに、意外に思った人も多いのでは?