■ひとマチ点描■ラーモスでも「セミしぐれ」

梨に掛けた袋の上で見つけたセミの抜け殻

梨に掛けた袋の上で見つけたセミの抜け殻

 当地俳句界には「ブラジルにセミ時雨はあるか」との論争があると以前、樹海コラムで紹介したら、こんな写真がサンタカタリーナ州ラーモス移住地から届いた。
 「1月31日早朝に梨の収穫作業をしている最中に、梨に掛けた袋の上にセミの抜け殻を見つけた」とのこと。比較的に日本に近い気候を持つラーモス移住地だが、「日本と違って、蝉の種類と生息数が桁違いに少ないようで(素人判断です)、単なる虫の声の一つといった感じでいわゆる〃蝉しぐれ〃にはなっていません」という。
 今年の梨は「冬の寒さが十分だったことも幸いして(JICA短期研修の成果も大きいです!)大玉が多く、逆に重みに耐えかねて枝が折れて落果するものも出て悩ましいところです。たぶん2月半ばにはお届けできると思います。今週が我が家の初出荷です」とのこと。
 ぼちぼち東洋街の店先にも、ヒョウタンのマークがついたラーモス移住地の、シャリシャリと果汁たっぷりの美味しい梨が並ぶかも。日本では7月から9月に出回る和梨。つまり、ブラジルではこれからが夏本番のようだ。(深)