110周年やJRパスが議題に=「記念式典を日本祭り会場で」=1月の県連代表者会議で

 ブラジル日本都道府県連合会(山田康夫会長)の1月度代表者会議が、先月26日に文協ビル内の県連会議室で行われた。来年に迫る移民110周年などが議題に上がった。
 山田会長は新年のあいさつ後、「今年オープンするジャパン・ハウスとはお互いに来場客を増やすような相乗効果を目指したい。また来年に迫った移民110周年記念式典も盛り上げたい」と今後のイベントへ意気込んだ。
 その110周年について山田会長は、「記念式典を日本祭りで開催してはどうかという案があるので、皆さん考えて見てください」と提案した。
 そうなれば来年7月の日本祭りでは、2020年東京五輪の広報として、母県への観光客を呼ぶ広報を各県人会が積極に展開する可能性がでてきそうだ。
 日本祭り会場に皇室が初めて足を踏み入れることも十分に予想され、式典で披露される芸能の練習にも熱がこもりそうだ。加えて、山田会長は「みんなで110周年実行委員長の仕事を支えよう」と呼びかけた。
 また一世がサービス対象外となるジャパン・レール・パス問題も議題に上がった。「12月に県連が送った嘆願書に対し、JRからいまだに返事がない」と伝えられ、3月末の販売停止までに再度、行動を起こす可能性も示唆した。
 チエテ・エコロジー公園のパルケ・ナソンエス計画についても触れられた。谷口ジョゼ氏(和歌山)から、下本八郎元サンパウロ州議の提案に参画するか否かの決定を求められており、来月以降に結論を出すことになった。
 なお12月度の会計は収入6万3449レ、支出13万6554レだった。日本祭り関連の前払いにより赤字となった。

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 来年皇室のご来場が期待されている日本祭りだが、今年は第20回目の記念すべき節目を迎える。市川利雄実行委員長に聞いた話では、母県との関係強化を狙い郷土品や県のマスコットキャラクター召集など色々な案を考えているとのこと。「47都道府県のキャラクターを呼んでパレードとか、あとは日本祭り公式グッズの販売。あくまで案ですが」と笑った。さらなる集客を狙いアイデアも様々に出ている模様。今年のプログラム発表が楽しみ!?
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 日本館に勤めて53年目となる伊藤氏の「あっという間だった」発言に対し、中前総領事は「半世紀をあっという間と仰るなんて」と驚き、笑いを誘った。「生きている間は手伝い続けたい」と語る伊藤氏には、来年の移民110周年でもぜひ、続々と来伯するであろう日本の要人へも、丁寧で評判の館内説明をお願いしたいもの。