ジャパンハウスに「国魚の空中水族館」は?

 「今年5月オープンするジャパンハウスの庭園に池があれば、ぜひとも無償で錦鯉を入れたい」―。そんな声が、愛鱗会ブラジル支部から上がっていると聞く。
 今のところ、竜安寺の白砂をイメージした外土間だけで、池を設置する予定はない。だが「全日本錦鯉振興会」によれば、錦鯉は「国魚」だ。見た目の優美さだけでなく、日本の真髄を理解してもらうにはぴったりの代物といえそう。
 もともと鯉は、人類が飼育した最古の観賞魚。突然変異で模様のある鯉が生まれことを機に、研究と改良を重ねて80にものぼる種を育んできた。創意工夫により伝統の中に革新を生む、日本文化そのものだ。
 当地では大農園主など一部富裕層しか飼育しておらず、実物を知る一般人は少ない。2階部分に大水槽をおいて泳がせれば、さながら「空中水族館」。地獄組みと並んでブラジル人の目を引くこと間違いなし!? (航)