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 ブラジルの珈琲農園を舞台に、農園を経営する夫婦とその使用人夫婦との間の奇妙で複雑な関係のもつれを描いた三島由紀夫作『白蟻の巣』の演劇が、来月2日から19日まで東京の新国立劇場で上映される。三島由紀夫が世界一周旅行でリンスを訪れ、旧皇族である多羅間俊彦さんの農園を訪れたときに見た白蟻の巣から着想を得たもので、日本に空虚感を抱いた思いが色濃く反映された作品と言われる。「ほとんど日系社会について書かなかった」と言われる三島が、日本から遠くはなれた異国で日系社会という「日本」に出会い、からっぽな白蟻の巣に、戦後10年の日本の姿を重ね合わせたのかもしれない。
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 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏(45)を毒殺したときに使ったのが、神経剤VXだったとマレーシア警察が発表した。VXは「人類が作った化学物質の中で最も毒性が強い物質」と呼ばれており、遺体の顔から検出された。思えばカーニバルの季節には、パレードしながら「ランサ・ペルフメ」というスプレー容器に入った香水のような液体を、吹きかけあう習慣がある。元々は香水だが、最近は「興奮剤」のような成分が入っているものもあるとか。もしカーニバルのときにVXをランサ・ペルフミに混ぜて相手にかけたら完全犯罪?! ああ、想像するだけで恐ろしい。