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東西南北

 13~17日にサンパウロ市で開催されたサンパウロ・ファッションウィークで16日、新しい試みが行われた。カメラのフラッシュの光が当たると浮き出る特殊インクで、モデルの身体に反女性差別、性被害撲滅を呼びかける文言を書いたのだ。書かれたメッセージは「私は好きなように装う」「胸元(が開いているの)は誘っているのではない」「スカートは(無条件の)許可ではない」「脚をみせるのは挑発ではない」の四つだ。仕掛け人のマルセロ・モラエス氏は「『女性の服装は男性に勝手に意図を解釈されるべきではない』という事実を伝える新しい方法をみつけた」と語った。
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 サンパウロ市南部で16日午前8時ごろ、バイクに2人乗りの男女が道路に空いた穴に落ちる事件が起きた。2人は病院に行ったが、軽傷で入院の必要もなく、すぐに退院許可が出た。穴のサイズは縦横が6メートル×4メートル、深さは4メートルだった。男性は自力で脱出したが、女性は痛みで出られず、救出まで40分を要した。ブラジルでは雑な舗装工事のため、簡単に道路が傷み、多くの穴が開いている。行政の素早い対応が求められる。
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 世界的人気男性歌手、ジャスティン・ビーバーのコンサートを待ちきれないファンたちが、コンサート会場のサンパウロ市西部アリアンツ・パルキ前でテントを張って、泊まり込んでいる。この泊り込みは昨年9月から始まっていて、コンサート本番はいよいよ来月だ。もっとも、「週2回はここで寝ている」と語るように、ずっと泊まり続けているわけではない。垂涎のチケットは自宅に保管することを勧めたい。

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