オーリャ!

 「次世代への継承を」―。来年の移民110周年の準備に励む人々からこういった発言を聞く。
 先日来社した西森ルイス下議も同じく、「日系社会を継ぐ若者を育成したい。日伯のビジネスの機会を通じ若者に日系社会へ目を向けさせたい」と力強く語った。「日系の若者は日本とのビジネスに興味を持っている」というのが理由だ。
 それを聞いて、昨年の島根県人会60周年式典で会った県費研修生を思い出した。「日本の新規企業(ベンチャー企業)を見たい」と日本のビジネスに興味があることを話した彼女は、当国のベンチャー企業で働く優秀な日系人だ。
 日系の若者が日本文化に興味を示さなくても、「働き盛りの若者が何を求めているか」を考えて、日系社会に目を向けさせてみてはどうだろう。ビジネスも日系団体に若者を呼ぶ機会になるかもしれない。(雪)