会場満員700人で盛況に=元留学・研修生が夏祭り

会場の様子

会場の様子

 アセベックス(ASEBEX、日本留学生研修員ブラジルOB会)による「夏祭り2017 ~泥に七転び八起き~」が19日、サンパウロ市リベルターデ区の愛知県人会館で行われ、約700人が来場した。アセベックスは日本への留学研修経験者で作る団体で、次期留学研修生らに講習会や夏祭りの運営を通じて、日本の生活で必要になる様々なノウハウを伝える活動を行っている。
 会場ではお好み焼きや餃子、おにぎり、アイスクリームの天ぷらなどの日本食が販売され、ステージでは若手民謡家団体「グルッポ民」や琉球国祭り太鼓、歌手の伊藤カレンさんなど10組が出演し会場を盛り上げた。
 初来場のエドアルド・スレペチスさん(31)は「料理も演目もとても良かった。来年はもっと大きい会場でやったほうが良い」と満足した様子だ。
 夏祭りはアセベックスの運営資金獲得や、留学研修生らが日本で催す行事の予行練習、先輩と後輩の親睦を深める事を目的に2001年に始められた。今年は留学研修予定者43人を含む70人で2月から準備に当った。

運営参加者達

運営参加者達

 テーマの「泥に七転び八起き」は、講習会の一環で雨のなか泥だらけになって行われた運動会の楽しい思い出と、留学研修生には日本で多くの事に挑戦してほしいとの思いが込められている。
 入り口会計を担当した志村セルマさん(27、三世)は今年東京へ、実行委員長を務めた中江テルマさん(26、三世)は、岡山へ留学する。2人は「夏祭りを通じてたくさんの事を知ることができた。日本行きがもっと楽しみになった」と語る。ブルーノ・ラモス会長(31)は、「先輩が残してくれたものをしっかりと後輩に伝えていきたい」と話した。