ジャパンハウス30日に開館!=英米に先駆けて幕開け=坂本龍一らのショーも=一般公開は来月6日

記念開幕ショーを行なう坂本龍一(By Joi Ito, via Wikimedia Commons)

記念開幕ショーを行なう坂本龍一(By Joi Ito, via Wikimedia Commons)

 昨年来話題になってきた日本政府による広報拠点「ジャパンハウス」が30日、ついに開館する。外務省が日本時間7日に発表した。記念行事として、著名人の坂本龍一さんらが招かれることになった。一般公開は6日からとなっている。日本からは麻生太郎副総理、ブラジル側もテメル大統領が出席するとの噂も流れており、JH第1号らしい華々しい開幕週間になりそうだ。

 サンパウロ市JHは米国ロサンゼルス、英国ロンドンに先駆け全世界第1号で開館する。30日の開館式にはデザイン監修を担当した建築家の隈研吾氏や、事業全体の総合プロデューサーである原研哉氏ら関係者に加え、日伯両国から要人が出席する予定という。
 また開館式直後を記念週間とし、様々なイベントを開催する運びだ。具体的には日伯アーティストによるコンサートが企画されている。
 7日には音楽家の坂本龍一、三宅純両氏とブラジル人音楽家のモレレンバウム夫妻を迎えた、一般向けの無料コンサートを市内の劇場で行なう。
 当地でも人気が高い音楽家・坂本龍一氏は、表現方法にボサノヴァを取り入れてきたことなどが評価され、日伯友好に寄与したとして02年にブラジル政府より国家勲章を授与された。
 坂本氏は01年にモレレンバウム夫妻とボサノヴァトリオ「Morelembaum2/Sakamoto」(M2S)を結成してアルバム『Casa』を発表するなどの活動をしてきた。

JHサンパウロの外観イメージ

JHサンパウロの外観イメージ

 三宅純氏は日本の有名作曲家で、昨年のリオ五輪閉会式の「君が代」編曲やその後奏曲である「ANTHEM OUTRO」の作・編曲も担当した。
 2日に記者会見を開き、3、4の両日、招待者向けの内覧会を行なう。一般公開はその後の6日からになる。
 現在は2つプレイベントを開催している。イビラプエラ公園での『第13回SPアート』(9日まで)に、ジャパンハウスブースを設置した。草間彌生、名和晃平両氏ら日本を代表する芸術家の作品が展示されている。
 また自転車によるキャラバン隊も出動中。日本人フラワーアティストの東信氏がデザインした約30台の一団が、施設宣伝のため市内を駆け回っている。こちらは来月7日まで。
 現状の契約期間は19年3月まで。親日家を増やすべく、パウリスタ大通りから日本の魅力を発信していく。