国際交流基金サンパウロ=深沢所長、杉田補佐が退任=洲崎新所長、高間木補佐着任

深沢氏、洲崎新所長、高間木補佐、杉田氏

深沢氏、洲崎新所長、高間木補佐、杉田氏

 国際交流基金サンパウロ日本文化センターの所長が深沢陽さん(64、新潟県)から洲崎勝さん(62、東京都)に、所長補佐が杉田尚央さん(36、広島県)から高間木翔さん(33、神奈川県)に替わるにあたり、4人がそろって21日に来社した。
 深沢さんは2014年6月末に所長に就任し、翌年の日伯外交120周年に向けて早々に準備に追われた。日本のテレビ番組「プロジェクトX」などを当地で放映する事業や、南米諸国での日本語教育、日伯間の留学制度の調整、リオ五輪時には現地でのイベント、ジャパン・ハウスビル内への事務所移転などの大型業務を次々にこなしてきた。
 「忙しい3年半だった。ブラジルでは『7つの波を越えるといいことが起こる』と言われ、やるしかないと乗り切った」と振り返った。帰国後は東京都の本部オフィスに戻るそうだ。
 洲崎さんは3月末までメキシコ日本文化センターの所長を務めていた。これまでにロシア、メキシコ、米国ニューヨークの事務所にも赴任した。ブラジルには86年の歌舞伎公演、88年に日本の太鼓グループ『鼓童』公演のために出張で来た。「あの時はどこでも温かく迎えられ、良い思い出になっている。来年の110周年も様々な文化事業の要請が来ると思っている」と語った。
 高間木さんは財務省からの出向で、着伯4日目だった。「初の海外赴任だが頑張りたい」と意欲を見せた。
 また杉田さんは「6月30日で丸4年間、ブラジル事務所に勤めたことになる。本当に忙しい日々だったが良い経験になった」と笑顔をみせた。